遊び心がいっぱい!横浜発のテキスタイルブランド「濱文様」の手ぬぐい
横浜には「濱文様(はまもんよう)」という、横浜伝統の染色技術「横浜捺染(なっせん)」を使用した商品を作っている、テキスタイルブランドがあります。
濱文様とは
濱文様の商品は、横浜伝統の「横浜捺染(なっせん)」という技術で染色されています。(ちなみに、型を使って布に染料で染める技法が捺染です。)
横浜捺染(なっせん)とは
- 1859年に横浜港が開港し、多くの外国商館がこの地に集まると、日本各地から木版技術者がやってきて海外の知識を吸収しつつ、現代の横浜捺染の技術を確立していった。120年の歴史がある。
- 何十色、何十型も使うシルクスカーフの染めで長年にわたり培ってきた高度な捺染技術
- 発色の豊かさや色の深み風合いが特徴
横浜という場所だからこそ培われた、染色技術なのですね。
濱文様の手ぬぐいはオリジナルの生地
濱文様の手ぬぐいには、濱文様の手ぬぐいのためだけに織られた専用生地「若葉」が使用されています。
若葉は、糸の本数が一般的な生地より多くなっていて、濱文様のてぬぐいの風合いを出すのに最適とおもわれるバランスで設計。そして生地をつくる糸は国産糸のみ。こだわりが詰まっています!
濱文様の手ぬぐいは遊び心いっぱい!
わたしが手ぬぐいに求めること、それは・・・
- こだわりのある製法
- 遊び心いっぱいのデザイン
これです。濱文様の手ぬぐいはこの2つを存分に満たしています!たまらん!!
たくさん種類はありますが、素敵なデザインがいっぱいです。手ぬぐいが古臭いイメージで抵抗がある方でも、試しやすいと思います。季節によって新しいデザインも登場するようなので、注目です!
商品は公式サイトのネットショップで購入可能です。
実店舗もあります。
最近、横浜へ訪れた際に、実店舗で手ぬぐいを買いたいと思っていましたが、行けず・・・。「みなとみらい」にあると思っていたら、なかった・・・。
横浜の実店舗は、「濱文様 横浜元町店」のみのようです。東京には何店舗も、そして北海道から九州まで何店舗かあります。公式サイトでご確認ください。
意外としっくりとくる。北欧デザインの手ぬぐい
ムーミンが北欧のものであると知らない学生が多いとかで、ちょっとしたニュースにもなりましたが、わたしはアニメ『ムーミン』を見ていた世代です。
北欧デザインはここ3~4年ほど、ブームのように押し寄せましたが、もうすでに定番になったのではないでしょうか。
北欧の雑貨を扱う店でも、手ぬぐいをよく見かけるようになりました。
北欧×手ぬぐい
この組み合わせも、国と国の距離感を無視して、かなりしっくりときます。とても相性がいいですよね。
やっぱりムーミン
一部の学生さんを覗いて、20~40代女子には、北欧といえばムーミンといってもいいくらい、ムーミンなしには語れない気がします。
このムーミンのイラストの手ぬぐいは、2~3年前に名古屋・JRタカシマヤの『北欧展』にて購入したものです。
リサ・ラーソンのデザイン
こちらは北欧展の様子です。
北欧を代表するスウェーデン出身の陶芸家、リサ・ラーソン。その作品は日本でも人気ですよね。
そのリサ・ラーソンが描くかわいらしい動物がデザインされた手ぬぐいもあります。
使い込んであるので見にくいですが・・・。
画像元:https://hokuohkurashi.com/?pid=37399290
こんな感じのものあります。
こちらで購入できます。
北欧テキスタイル
キャラクターもかわいらしいですが、やはり北欧らしいも素敵です。
日本独特の手ぬぐいでも、違和感なく、北欧テキスタイルを楽しめます。
画像元:http://www.hokuouzakka.com/
こちらはホームテキスタイルのブランドとして、フィンランドで長い伝統と歴史を持つ「Finlayson(フィンレイソン)」が、日本の染色技術・注染とコラボレーションしたもの。素敵です!
こちらより購入できます。北欧雑貨|北欧デザインに限定した北欧雑貨通販サイト
北欧のデザインと手ぬぐい。大好きなものが組み合わさっていると、愛おしさも2倍になります!
お伊勢参りのお土産に!伝統ある伊勢型紙の手ぬぐい
日本随一のパワースポット・伊勢神宮。
お伊勢参りの際には、参道のおはらい町、おかげ横丁へ立ち寄るのも、楽しみの一つですよね。
そのなかのお土産屋さんでも見つけました、手ぬぐい。そこでよく見かけたのが、『伊勢型紙』を使った手ぬぐいです。
伊勢型紙とは
画像元:http://www.webdice.jp/event/detail/13355/
伊勢型紙とは、和紙を加工した紙に彫刻刀で、文様や図柄を丹念に彫りぬいた型紙。柄や文様を着物の生地に染めるのに用いるもので、伊勢の地で作られた千有余年の歴史を誇る国の伝統工芸品です。
伊勢型紙による手ぬぐい
伊勢型紙で作られた手ぬぐいは、おかげ横丁の『神路屋』という土産物屋でも、いろいろな種類が販売されています。わたしはお伊勢参りのたびに、こちらで購入。
これは7年くらい前のもの。主張しすぎない花模様が素敵です。
こちらは最近買ったものです。神路屋さんオリジナルなのかな?
どこか北欧を感じさせる模様。同じ模様が繰り返されていますが、よく見ると少しずつ違っていて、どれも同じものがありません。職人さんが手で彫って型紙を作っているからこその、何とも言えない味わいを感じます。
おかげ手ぬぐい
こちらは「おかげ手ぬぐい・うまし国巡り」というもの。伊勢地方の見どころが描かれています。伊勢地方で織られた伊勢木綿に、伊勢型紙を用いて、注染という手法で染められています。
伊勢地方の伝統的な手法が満載、しかも、柄は遊び心がありつつ、センス良くまとまっているなぁと思います。そして緑青(ろくしょう)という和の色が、何とも言えない雰囲気を感じさせます。(他の色もあるようです)
折りたたみ方で、模様もこんな感じにでます。この波のような模様は、伊勢湾を表しているようですね。
「おかげ手ぬぐい」シリーズは、常若屋オンラインショップでも購入可能です。
お伊勢参りのついでに手ぬぐいを
手ぬぐいの何がいいって、お土産に買っても、普段使いにできるところだと思います。旅先の1枚が鞄の中に入っていると、思い出も蘇える!
というわけで、お伊勢参りのお土産に、伊勢地方の伝統的な工芸品を手軽に味わえる手ぬぐいを、ぜひどうぞ。持ち帰るのにかさ張らないのも、ポイントが高いです。
鉄道マニアの方も是非。京都鉄道博物館のモダンな手ぬぐい
お土産手ぬぐいは、まさに出会いです。
今回は京都で出会った、手ぬぐいです。
京都鉄道博物館へ行ってきました
2016年にオープンした、京都鉄道博物館。
鉄道にはあまり惹かれないわたしですが、スタイリッシュな建物には興味津々でした。展示もセンスがいい感じ。
これ、特急電車などについているやつ。壁に整然と並べられていて、すごく素敵でした。電車マニアでなくとも、これは見とれてしいます。
今どきの博物館って、おしゃれなんですね。近くにある京都水族館も、すごく都会的な感じでした。
モダンな手ぬぐい発見!
見た目にもこだわっているなら、お土産も期待できそう。
ということで、手ぬぐいです。
- 黄土、藍、白色の大人な3色の組み合わせ
- 京都の風情を感じつつも、ただの土産品に収まらないモダンなデザイン
- 特色を余すところなく配置しながらも、模様のようにも見えるイラスト
- 「京都鉄道博物館」のロゴがしっかりと入っているけれど、邪魔していない
そしてもちろん、溢れる遊び心!大好きな一枚になりました。
この他にも色違いや、柄違いがありましたが、そちらもセンスあり。
ただし、ネットでは購入できないようですね。ですが、お土産屋さんだけなら、博物館の入場料を払わなくても入ることができるようです。
あ、ちなみに博物館ですが、夫と8歳の娘はまた行きたい!と言うほど、気に入ったようです。SLに乗れる、機関車トーマスのような扇形のSL車庫が見られる、というところは、わたしも楽しめました。
【手ぬぐいのイロハ】注染(ちゅうせん)ってなに?
染色する伝統的な技法に、注染(ちゅうせん)というものがあります。
日本独自の染色技法で、手ぬぐい、浴衣、ふきんなどが生産されています。
注染の特徴
模様の部分だけ必要な色染めをする染色方法。裏表なく染めあがるのが特徴です。
手作業ならではの独特な風合い、繊細でやさしい雰囲気が醸し出されます。
注染の工程
画像元:http://nijiyura.com/product/
- 生地の上に型をのせる
- 色が入らない部分に防染のりを塗る
- 柄が合うように、生地を手ぬぐいのサイズに折り返す(折り返すごとに型を乗せてのりを塗る)
- 他の部分に色が流れないように、のりで土手を作る
- 染料を注ぎ込む
- 生地を裏返し再度染める
- 余分な染料・のりを落とすために水洗い
- 脱水・乾燥
- 染めあがったものを機械で真っすぐに伸ばして、裁断する
注染の手ぬぐいの注意点
注染の手ぬぐいは、多少色落ちすることがあります。
使い始めの2・3回は他のものと分けて洗濯しましょう。洗った後は、陰干しがおすすめです。
大胆なデザインが逸品!岐阜・郡上八幡「踊り方手ぬぐい」
旅行先で土産物を見るのが好きです。
でもいざ選ぶのはやはり、手ぬぐい。近頃は、どこへ行っても必ずと言っていいほど、手ぬぐいが土産物として売られています。
ですが、手ぬぐいであれば何でもいいというわけではありません。
その場所の特色が描かれているだけというのではなく、やはりそこはデザイン重視で選びたい。
そんなお土産としての手ぬぐい、素晴らしいのを発見しました!
『郡上踊り手ぬぐい・春駒2010』
お土産といっても見つけたのは旅先ではなく、わたしが生まれ育った岐阜県。そんな場所で土産物屋へ行くことはありませんでしたが、そのあまりにもおしゃれな佇まいに、思わず引き込まれました。
出典:https://active-g.co.jp/shopdetail/?shop_id=10
JR岐阜駅構内のアクティブGにある『THE GIFT SHOP』。岐阜県産品を集めた、おしゃれな土産物屋さんです。http://giftsshop.jp/index.php
そこに2~3年前に売られていたのがこちら。
『郡上踊り手ぬぐい・春駒2010』です。
かなり使用したというのと、画像だと実際の色と変わりますが、元々は渋い深緑のような色でした。
(2018年4月現在『THE GIFT SHOP』での取り扱いは不明。他の色はネットショップでは購入可能なようです)
郡上踊りとは
郡上踊りとは、岐阜県・郡上八幡で7月中旬から9月上旬まで開催される伝統的な盆踊り。8月13~16日に行われる夜通し踊る「徹夜踊り」も有名です。
踊り方手ぬぐい
郡上踊りで踊られる郡上節は10曲。
地元企業「アトリエキク」さんが、2009年より毎年一枚ずつ「踊り方手ぬぐい」を製作。10年でコンプリートを目指しているそうです。
そんな事とは知りませんでしたが、わたしが見つけたのはその2010年バージョンだったようです。郡上踊りの一つ「春駒」の振付が、大胆にデザインされています!
こちらは右半分ですね。
- 岐阜の特色たっぷり
- 遊び心満載
- 思わず目がいくインパクト
- 高いデザイン性!
つまり、お土産として機能しながら、おしゃれ!!手ぬぐいとして完璧ですね。
地元産業「スクリーン印刷」
この「踊り方手ぬぐい」は地元産業「スクリーン印刷」が使用されているそう。
スクリーン印刷とは・・・
伝統的な手ぬぐい染めの技法である注染で作られたように仕上げるため、郡上の職人により、裏と表2度刷りをしています。
こうした郡上の手仕事によって、「踊り方手ぬぐい」は丁寧作られているそうです。
そういったこだわりも、手ぬぐい好きにはたまりません!
デザインは・・・
このおしゃれな手ぬぐいのデザインは「SOUVENIR DESIGN」という会社が手がけたそう。なるほどという感じですね。
ネットショップでも販売されています
- 『THE GIFT SHOP』http://giftsshop.jp/products/detail.php?product_id=811
- 『アトリエキク』郡上おどり手ぬぐい 春駒2010 - store KIKU online
豆絞りとは?本物の絞り染めはひと味違います
画像元:http://www.sousou.co.jp/item_16105.html
豆絞りとは
豆絞り。
手ぬぐいに興味がない方でも、一度は目にしたことがある模様ではないでしょうか。
わたしが子供の頃にも、家のタンスにしまわれていたのを覚えています。兄が神輿を担ぐときに、頭に巻ていたような記憶も・・・。
それくらい、日本人ならお馴染みの、豆絞りです。
豆絞りとは・・・
もし豆絞りの手ぬぐいを見たことがあるとしたら、きっとそれはプリントもの。ですが本来、豆絞りはその名の通り『絞り染め』です。
絞り染めとは・・・布の必要な部分を括る、縫う、締める、などの加工をすることで模様をつくり染め上げる技法。豆絞りは、その中でも「板締め」の技法を用いているそう。
日本で唯一!本物の『豆絞り』
画像元:http://www.sousou.co.jp/item_16105.html
江戸時代からある豆絞りの手ぬぐいですが、その技術と共に製造は一度途絶えてしまったそう。でも昭和33年、愛知県・有松鳴海絞りの『張正(はりしょう)』の職人さんが復活させたとのことです。
画像を見れば一目瞭然ですよね。右側はプリントによる豆絞り、左側は絞り染めの豆絞りです。絞り染めは、豆の一粒一粒がちがって、味があります!
だからといってプリントの均一な柄が味気ない、というわけではなく、手法によってこんなにも雰囲気が変わるのですね。
有松鳴海絞り『張正』
http://www.geocities.jp/sibori_harisyou/index.htm
現在は、『SOU・SOU』で購入可能なようです。
SOU・SOU netshop (ソウソウ) - 『新しい日本文化の創造』
がんばれ、ぼくらのカープ!広島東洋カープ・オフィシャルグッズの豆絞り
手ぬぐいには、様々な模様があります。
特に、手ぬぐいが一般的になってきた昨今、手ぬぐいという定型の中で、自由に表現しているデザインのものも、多く見られます。
でもやはり、いや、だからこそ、伝統的な模様に惹かれます。
素敵な豆絞りを見つけました!
手ぬぐいの伝統的な模様の一つ・豆絞り。
水玉模様のような、あのデザイン。今だと、水玉というより”ドット”というのかな?
かつて実家で見たことがあるような、あの柄です。
そんな豆絞りを、少しアレンジした手ぬぐいを発見!
- 伝統的
- 遊び心がある
- やりすぎではない
という、わたしが手ぬぐいに求めるポイントを、ほぼパーフェクトに満たしている、この一品。
プロ野球チーム・広島東洋カープのオフィシャルグッズの中で見つけたものです。
カープな豆絞り
豆絞りの模様の中に、時々メガホンやボールやヘルメット、「CARP」の文字。よく見るとカープのマスコット・カープ坊の目も隠れていますね。遊び心の匙加減が、ちょうどいい感じです。
言うまでもなく、カープのファンです。
でもだからといって、いかにもファンです!というようなグッズを日常使いするには、抵抗があります。なので、これくらいのデザインの主張が、普段使いにはちょうどいい。たたみ方によっては、一見普通の豆絞りですから。
同じカープファンだったら、気が付いてくれるかな?
カープ手拭い(carp豆絞り)1,000円(税込)
広島東洋カープオフィシャルグッズショップにて販売中です。(2018年4月現在)https://www.shop.carp.co.jp/
心は共に・・・
なかなか球場へ応援に行くことはできませんが、心は共に!手ぬぐいも!
がんばれ、ぼくらのカープ!