No TENUGUI, no life

手ぬぐいへの想いを語るブログです

豆絞りとは?本物の絞り染めはひと味違います

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画像元:http://www.sousou.co.jp/item_16105.html

豆絞りとは

豆絞り。
手ぬぐいに興味がない方でも、一度は目にしたことがある模様ではないでしょうか。
わたしが子供の頃にも、家のタンスにしまわれていたのを覚えています。兄が神輿を担ぐときに、頭に巻ていたような記憶も・・・。
それくらい、日本人ならお馴染みの、豆絞りです。

豆絞りとは・・・

豆粒のよう小さい丸を染め出した布。本来は絞り染めをいう。手拭地・浴衣地が多い。
Weblio辞書より引用)

もし豆絞りの手ぬぐいを見たことがあるとしたら、きっとそれはプリントもの。ですが本来、豆絞りはその名の通り『絞り染め』です。

絞り染めとは・・・布の必要な部分を括る、縫う、締める、などの加工をすることで模様をつくり染め上げる技法。豆絞りは、その中でも「板締め」の技法を用いているそう。

日本で唯一!本物の『豆絞り』

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画像元:http://www.sousou.co.jp/item_16105.html

江戸時代からある豆絞りの手ぬぐいですが、その技術と共に製造は一度途絶えてしまったそう。でも昭和33年、愛知県・有松鳴海絞りの『張正(はりしょう)』の職人さんが復活させたとのことです。

画像を見れば一目瞭然ですよね。右側はプリントによる豆絞り、左側は絞り染めの豆絞りです。絞り染めは、豆の一粒一粒がちがって、味があります!
だからといってプリントの均一な柄が味気ない、というわけではなく、手法によってこんなにも雰囲気が変わるのですね。

有松鳴海絞り『張正』
http://www.geocities.jp/sibori_harisyou/index.htm

現在は、『SOU・SOU』で購入可能なようです。
SOU・SOU netshop (ソウソウ) - 『新しい日本文化の創造』